本日の注目の取組


 

 


13日目 注目の取組

北勝富士 3−2 嘉風
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押し倒し ……………
…………… 寄り切り
押し出し ……………
突き落とし ……………
…………… 押し出し

1横綱2大関を破って2敗をキープし、新三役や初優勝へ望みをつなぐ北勝富士。13日目は日体大の先輩嘉風との対戦。嘉風も白鵬を破っており、年6場所全てでの勝ち越しへ負けられない一番だ。

お互いに気持ちでぶつかり合う両者。過去は若干北勝富士が優勢だが、体格に勝る分馬力で先輩を圧倒している印象が強い。ただ相手の懐に入る技術は嘉風の方があり、そういう展開になれば嘉風が攻め勝つだろう。どちらも離れた展開で相撲は取れるが、北勝富士は相手を正面に置くことでペースが握れるだろう。嘉風はスピード勝負になれば負けないが、北勝富士の圧力を逃しつつ攻めるためにも相手の懐に潜り込むか、常に相手の横に付く形になれるかどうかだ。嘉風は足を痛めたようではあるが、その分短い時間での決着を考えているはず。普段以上の速攻で来ることも北勝富士は念頭に置いておきたい。


12日目 注目の取組

御嶽海 2−4 白鵬
………… 寄り切り
………… 寄り切り
不戦勝 …………
………… 上手投げ
寄り切り …………
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思わぬ形で初黒星を喫した横綱白鵬。40回目の優勝へ向けて気持ちを切り替えたいところだが、12日目は前回苦杯を嘗めた関脇御嶽海と対戦する。

前日の嘉風戦。”待った”の成否はともかく、見て取れたのは白鵬の心の乱れだ。加えて御嶽海という力士のここ一番での勝負強さを考えると、波乱の要素が全くないとは言い切れない。横綱は前日の相撲を忘れて相撲が取れるかどうかに尽きる。前回の対戦では横綱の得意とは逆の左四つに組む展開から御嶽海が右からの出し投げで体を入れ替えて一気の寄り切り。白鵬はこうした展開も頭に入れて臨まなければ、後味の悪い黒星を星勘定の上でも引きずることになってしまう。御嶽海はこの横綱相手に一気に押し切る相撲はまだ取ったことはないが、そのくらいの気持ちで当たって行って、何をするにも思い切った攻めで勝機を見出したい。


11日目 注目の取組

豪栄道 2−0 北勝富士
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寄り切り …………
押し出し …………

全勝の白鵬を2敗で追い掛ける北勝富士。優勝争いにどこまでついていけるのか、はたまた新三役へ迫ることができるのか興味深いところだが、11日目は勝ち越しを懸ける大関豪栄道に挑戦する。

北勝富士は膠着状態になっても決して引くことがない。逆に圧力を掛けて相手に引かせるように持って行く馬力がある。一方の豪栄道は3敗のうちの2敗は引き技で墓穴を掘った内容だ。ポイントは大関が引きを我慢できるかどうかだ。過去2戦では豪栄道が前に出て勝利しているが、北勝富士の地力は急激に増しており、これまでの対戦はあまり参考にならないだろう。大関は前ミツを引いて拝む形から攻めたいが、足を前に出せなかった反省を活かしたい。北勝富士は前傾で圧力を掛けると共に、豪栄道に廻しを与えるだけの空間を作らないように攻めていきたい。


10日目 注目の取組

逸ノ城 1−8 白鵬
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スキのない取り口でただ一人全勝を守っている横綱白鵬。10日目は2敗勢の一角を担う逸ノ城の挑戦を受ける。両者1年半ぶりの対戦だ。

過去は横綱が対戦成績を大きくリード。1回だけ逸ノ城が勝ったことがあるが、これは白鵬が出て行くところに突き落としのタイミングが上手くはまったもの。相撲内容的に逸ノ城が白鵬に切迫したという記憶はない。横綱は速い相撲でもじっくり取っても万全。今場所の逸ノ城は星は挙がってはいるが、何となく勝っている印象で力強さはさほど感じられない。逸ノ城からすれば白鵬に攻められる前に何かを仕掛けなければならない。立ち合いの踏み込みは必要だが、突き放すにしても余程の威力でないと横綱を慌てさせられないだろう。白鵬は的が大きいので当たりやすいだろうが、スピード、地力に勝る分先に先にと攻めることで勝機を見出していきたいところだ。


9日目 注目の取組

稀勢の里 16−1 宝富士
寄り切り …………
寄り切り …………
寄り切り …………
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休場明けの場所の中日を4勝4敗と五分の星で折り返すことになってしまった稀勢の里。横綱として再度の休場を回避すべく9日目は宝富士との対戦だ。

両者の左の合四つ。組んでしか取れない宝富士に対して離れて取ることもできる稀勢の里。横綱が万全の状態であれば、問題なく勝てる相手だ。宝富士が唯一勝った3年前の対戦でも左四つに渡り合ったが、宝富士が先に右の上手を引く展開で勝機を見出した。宝富士が勝つとすればそういう取り口しかないだろう。展開としては左四つにはなれるだろうが、稀勢の里が先に上手を引けるかどうかだ。そのためには左をしっかり差し込んで胸を合わせることが得策なのだが、問題はその左が使えるかどうか? この2日間重量感を感じない下半身と共に大変気掛かりだ。


中日 注目の取組

北勝富士 0−1 白鵬
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………… 送り出し
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休場明けの稀勢の里を破って1敗を守った北勝富士。中日は全勝の横綱白鵬との対戦。2日連続の金星を挙げて優勝戦線の主役に躍り出られるか注目の一番だ。

初顔だった前回の対戦では北勝富士の当たりを上手くかわして横綱が制している。ただ研究熱心な北勝富士のことだから、他の横綱以上に離れた時の対応力がある横綱だということはインプットしたはずだ。問題はいかにして全勝の牙城を崩すかだが、前日の稀勢の里戦のように相手の差し手を徹底的におっつける展開にすれば面白くなるのではないか? ただし、四つ身での実力差は歴然としているので、横綱に廻しを与えないことが大前提だ。北勝富士は自分にとって有利になることはないという開き直りも必要かも知れない。逆に白鵬は捕まえて万全なので、いかにして左上手を引くか? 勢いのある若手を倒して賜杯へと加速し行きたい。


7日目 注目の取組

稀勢の里 初顔 北勝富士
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苦しみながらもここまでどうにか2敗を守っている横綱稀勢の里。7日目は1敗と元気な新鋭北勝富士の初挑戦を受ける。

横綱はここまで前に出ての決着は3日目の千代大龍戦のみ。しっかり左四つに組み止めて勝った相撲はまだない。左からの攻めは多少出るようになったが、まだまだ安心して見ていられる相撲は残念ながらないのが実情だ。一方の北勝富士は前日の琴奨菊戦こそ叩いたものの、4勝が押し出しと徹頭徹尾前に出る相撲を貫いている。ポイントは稀勢の里がどれだけ重心を降ろせるか? 北勝富士は立ち合いで頭から当たってくるだろうが、そこで起こされずに逆に圧力を掛けていきたい。そのためには左からのおっつけを利かせたいところだが、現状でどの程度の威力なのかは不透明。左の回復具合を見る上でも格好の相手と言えそうだ。


6日目 注目の取組

貴景勝 0−1
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…………… 突き落とし
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カド番の場所で5日目にして初黒星を喫した安。連敗は避けたいところだが、6日目は今場所2つの金星を獲得した若手の貴景勝の挑戦を受ける。

前日の玉鷲とは別の意味で立ち合いが低い貴景勝。重心が低いので、大関からすればいかにも引きたくなる体型をしている。加えて貴景勝はガンガン出てくるわけではないが、当たりは強烈なものがあるため、安はいかにして捕まえるかが鍵になる。しかし、捕まえるという意識ではそれはなかなか果たせない。当たり勝つ意識でいかないと貴景勝の当たりは止められないだろう。そのために鋭い踏み込みが必要なのは、前日の玉鷲戦とは同様だ。貴景勝は当たって押すしかないが、二の矢の攻めでどこまで大関の重心を上げられるかに懸かってくる。


5日目 注目の取組

玉鷲 9−6
小手投げ …………
押し出し …………
………… 寄り切り
押し出し …………
押し出し …………
押し出し …………

初めてのカド番の場所で4連勝と好発進の安。5日目は三役返り咲きを目指す玉鷲との対戦。先場所休場の原因になった曰く付きの対戦だ。

大関のここまではガンガン攻める相撲は少ないが、劣勢でも我慢はできている。ただ玉鷲戦はこれまで非常に苦手にしている。玉鷲の低い立ち合いに対して安の腰高が目立つ展開となり、不利な対戦成績となっている。玉鷲の場合押し相撲なので、当たり負けた場合は一気に持って行かれるリスクがある。我慢することは引きくらいだが、叩かないからと言って形成を逆転することにはならない。大関としてはまず当たり負けないことだが、そのためには玉鷲のあごの下あたりを目掛けてぶつかって行かなくてはならない。玉鷲は勝ちパターンは押ししかないので、土俵に水平に近い角度で立ち上がって安の体勢を起こしたい。


4日目 注目の取組

豪栄道 6−6 玉鷲
…………… 突き落とし
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…………… 不戦勝
…………… 叩き込み
…………… 突き落とし
寄り切り ……………

先場所終始場所を引っ張りながら、まさかの大逆転優勝を許した大関豪栄道。日馬富士へのリベンジの機会は失われたが、汚名返上となる2回目の優勝への難関、4日目は玉鷲戦だ。

この1年はご覧の対戦経過で玉鷲を非常に苦手にしている。リーチが長く、突き押しの玉鷲は距離を取ってくるが、そこに対して豪栄道はなかなか密着し切れずに苦労している。先場所は張り差しから玉鷲の懐に入って一気に寄り切った。ポイントはいかにして玉鷲の中に入るかだ。玉鷲は先場所右足首を痛めていたが、今場所は状態が良いようで、同じように行くとは限らない。少なくとも玉鷲相手に押し負けて引いてしまっては勝機は薄れるばかりだ。大関もここまでは前に出る相撲で結果につなげている。玉鷲より低い立ち合いで行けるかどうかがポイント。玉鷲は豪栄道を立ち合いから突き起こして大関の上体を上げられればチャンスが出てくる。


3日目 注目の取組

貴景勝 0−1 白鵬
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………… 寄り切り
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休場明けの場所で危なげなく連勝発進。大台の40回目の優勝へ向けて盤石の滑り出しの横綱に向かって行くのは、2場所連続で日馬富士から金星を獲得した若手の貴景勝だ。

前回の対戦では貴景勝が横綱にぶつかって行ってから白鵬がぶつかり稽古のように胸を出す異例の相撲となったが、結局は横綱が捕まえて寄り切っている。その時と比べれば貴景勝の実力は格段に増しているが、白鵬としては下手に受けて立つと貴景勝に持って行かれる恐れがないわけではない。この2日間と同様に踏み込んで素早く上手を引く意識が必要だろう。貴景勝は前回の対戦では横綱が胸を出したことで様子を見てしまった部分があるが、当たり勝たなければこの横綱に勝つことはできない。持てる力でぶつかって行って白鵬に廻しを与えず、引きを誘発するくらいしぶとく押していきたいところだ。


2日目 注目の取組

稀勢の里 初顔 阿武咲
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休場明けの初日を黒星発進。暗雲垂れ込める中、2日目は新三役の阿武咲との初顔の一番。今最も勢いに乗る若手の挑戦を受ける。

初日横綱は4回目の立ち合いの末、左こそ入ったが、そこから玉鷲に振りほどかれて、玉鷲の左おっつけで右を封じられてからは一方的に敗れた。一方の阿武咲は先場所優勝の日馬富士相手にも「落とされない自信があった」と言い切っており、場の雰囲気に飲まれていない。稀勢の里は久々の本場所の土俵ということで負けられない重圧があったのではないか? 地位は上だが、精神面ではむしろ阿武咲が有利とさえ感じられる対戦。横綱は圧力を掛けていきたいが、それにはやはり左からの攻めが不可欠。組んでも離れても阿武咲は攻めてくる力士なので捕まえただけでは安心できないが、まずは左を肩まで捻じ込むことだろう。阿武咲は横綱にいかにして左を使わせないかだが、熱望した対戦だけに小細工なしでぶつかって欲しい。


初日 注目の取組

稀勢の里 9−1 玉鷲
寄り切り …………
押し出し …………
寄り切り …………
………… 不戦勝
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3場所連続の休場を経て土俵に復帰してくる横綱稀勢の里。注目の初日は先場所まで6場所連続で三役を務めていた実力者玉鷲との対戦だ。

過去は稀勢の里が(不戦を除いて)9回対戦して完封している相手ではあるが、玉鷲の押しは強烈で長期休場前の稽古場では分が悪い時もあったと聞く。ポイントは横綱の左がどこまで使えるかだが、この相手の場合まず組ませてもらえるかが問題だ。復帰後最初の相撲で左がどこまで使えるかはやってみないとわからない部分があり、それが展望しにくくさせている要素でもある。玉鷲も稀勢の里の左が得意なことはわかっているはずなので、徹底して左を封じようとするだろう。ポイントは横綱が左をいかにして入れるかだ。得意の左おっつけから玉鷲の右を窮屈にさせて捻じ込むことができるか? 玉鷲は逆に右から稀勢の里の左をおっつけてある程度間隔を保った状態で組ませずに押し切りたい。


凡例:決まり手のある側が勝ち力士、…………は負け、--------は対戦なし、---※---はその側の力士が十両以下であることを示す。


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