映画のページ(2004年6月分)
監督 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
脚本 | ギジェルモ・アリアガ |
主な出演者 | ショーン・ペン,ベニチオ・デル・トロ,ナオミ・ワッツ,シャルロット・ゲンズブール,メリッサ・レオ |
ストーリー
クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は、建築家の夫と2人の幼い娘に囲まれ幸せな家庭の主婦。また、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は刑務所から出所してからは神を信仰し、真面目に働き2人の子供と妻を養っている。一方、大学で数学を教えるポール(ショーン・ペン)は余命1ヶ月と宣告され、心臓のドナーを待つ日々だった。
ある日、クリスティーナの夫と2人の娘がひき逃げされる。その犯人は何とジャック。一方、亡くなったクリスティーナの夫の心臓は、ポールに移植手術されることになる。
SHIN様の一言
映画好きの方ならご存知だろうが、この「21グラム」というタイトルは、命の重さを意味しているのだとか。即ち、交通事故を媒体として、命の尊さを問いかける作品なのである。
ただ、生と死をテーマにしてはありがちなことだが、ストーリー全体が暗くなりがち。血が苦手という方にはお勧めできないかも…。
監督 | 篠原哲雄 |
原作 | 松久淳+田中渉 |
脚本 | 狗飼恭子,篠原哲雄 |
主な出演者 | 竹内結子(一人二役),玉山鉄二,香里奈,新井浩文,香川照之,原田芳雄 |
ストーリー
ピアニストの健太(玉山鉄二)は、ある日オーケストラをクビにされてしまった。そのためにヤケ酒を飲んでいたら、1人のアロハシャツの男(原田芳雄)がいたが、酔いつぶれ、気がついたらそこは「天国の本屋」であった。呑み屋にいたアロハシャツの男はそこの店長なのだが、彼に連れてこられたのだ。
意味もわからないまま「天国の本屋」でアルバイトさせられることになった健太だったが、そこに翔子(竹内結子)が朗読の依頼に来る。
一方、その頃地上では、「恋人同士で見ると、その2人は永遠に結ばれる」という「恋する花火」を復活させようと、香夏子(竹内結子・一人二役)らが奮闘する。
SHIN様の一言
天国と現世、2つの世界で話が展開するこれまでにないストーリー。それぞれは独立しているはずなのに、話が進むにつれて天国と現世がシンクロしていく作りは、見ていて本当に面白い。
また、竹内結子が一人二役を演じて新境地を開いたという意味でも、注目されるべき作品。
監督 | 篠原哲雄 |
脚本 | 長谷川康夫 |
主な出演者 | 香里奈,谷原章介,成宮寛貴,金子さやか,久遠さやか,長澤まさみ |
ストーリー
沖縄のとある離島で、サトウキビ刈りのアルバイトに青年たちが集まった。メンバーは、東京で派遣社員をしている立花ひなみ(香里奈)、学生らしい風貌の西村大輔(成宮寛貴)、ブランド品で着飾っている川野悦子(金子さやか)、全く口を聞かない土居加奈子(長澤まさみ)、そして最年長の池永修一(谷原章介)の5人だ。
世話になるおじい(北村三郎)、おばあ(吉田妙子)の家のサトウキビ畑の”キビ刈り”をすることになることになったのだが、メンバー同士言いたくないことがあるせいか、衝突が絶えない。
SHIN様の一言
人にはそれぞれ他人に知られたくない過去がある。
この作品ではそれが”キビ刈り”を通してあからさまになるが、そんな状態でも少しずつ”キビ刈り隊”のメンバーが成長していく過程を描いている。その描写がとても面白い。
監督 | ウォルフガング・ペーターゼン |
原作 | ホメロス |
脚本 | デヴィッド・ベニオフ |
主な出演者 | ブラッド・ピット,エリック・バナ,オーランド・ブルーム,ダイアン・クルーガー,ショーン・ビーン |
ストーリー
舞台は紀元前12世紀のギリシャ。トロイとスパルタの同盟が結ばれたその夜に、トロイの王子・パリス(オーランド・ブルーム)とスパルタの王妃・へレン(ダイアン・クルーガー)が禁断の恋に落ちてしまった。パリスは非道を承知で自国へヘレンを連れ帰ろうとするが、それが原因で大戦争が巻き起こる。
SHIN様の一言
禁断の恋が原因で起こったトロイ戦争を壮大なスケールで描いているが、一番の見どころはやはりアキレス(ブラッド・ピット)がこの戦争を経て、少しずつ人間らしさを見せ始めるという点だろう。自分本位だったアキレスの独特な仲間意識が、見ていて本当に面白い。