映画のページ(2006年2月分)


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PROMISE
単騎、千里を走る。
オリバー・ツイスト
親切なクムジャさん
プルーフ・オブ・マイ・ライフ
プライドと偏見
博士の愛した数式

 

PROMISE

製作国・地域 中国/日本/韓国
上映時間 124分
監督 チェン・カイコー
脚本 チェン・カイコー
音楽 クラウス・バデルト
主な出演者 真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャン、ニコラス・ツェー、リィウ・イエ

ストーリー

戦で親を失った少女は生きるすべもなく、死者の懐からまんじゅうを盗んで食べようとしていた。しかしその様子を見ていた少年に盗人と呼ばれ、吊るし上げられてしまう。

その数年後、奴隷として生きてきた男が伝説の甲冑を身にまとう男と出会う。

SHIN様の一言

ストーリー的には昔話にでもありそうな極普通の内容。

しかし見どころはやはりアクションの方ではないだろうか? 「ラスト・サムライ」の真田広之と「ブラザー・フッド」のチャン・ドンゴン。現実離れした動きはワイヤーでのものらしいが、ちょっとコミカルな感じが何とも言えなかった。


単騎、千里を走る。

製作国・地域 中国/日本
上映時間 108分
監督 チャン・イーモウ、降旗康男
脚本 ヅォウ・ジンジー
音楽 ガゥオ・ウェンジィン
主な出演者 高倉健、寺島しのぶ、リー・ジャーミン、チュー・リン、ジャン・ウェン

ストーリー

長年の間絶縁状態だった息子が病に倒れ、余命わずかだと知った父親の高田(高倉健)。彼は息子のために何かできることはないかと考える。

やがて高田は息子の手掛けていた仕事を知り、代わりに完成させようと、単身中国に旅立つ。

SHIN様の一言

息子のために父親が精一杯何かをするというストーリー。その過程で様々な人と出会うというヒューマンドラマだ。チャン・イーモウ監督は尊敬してやまない高倉健を起用。いつまでも若々しいことが魅力の高倉健にはピッタリの役だったと言える。

中国の風景も多く見られたが、滅多に見ることのできない景色にも注目されたい。


オリバー・ツイスト

製作国・地域 イギリス/チェコ/フランス/イタリア
上映時間 129分
監督 ロマン・ポランスキー
原作 チャールズ・ディケンズ
脚本 ロナルド・ハーウッド
音楽 レイチェル・ポートマン
主な出演者 バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン、エドワード・ハードウィック

ストーリー

9歳の孤児オリバー・ツイスト(バーニー・クラーク)は、救貧院で労働に従事させられることになった。しかし夕食の席で「おかわり」を求め、救貧院を追放されてしまう。

SHIN様の一言

「孤独だけが友達だった」。この謳い文句で宣伝されていたが、オリバーの心を演出してか、映像が全体的に暗い感じで展開されていた。

もともとは6時間近い作品だったようだが、それを約3分の1に凝縮しての作品。それでも内容の濃密さは十分過ぎるほどだった。


親切なクムジャさん

製作国・地域 韓国
上映時間 114分
監督 パク・チャヌク
脚本 パク・チャヌク
音楽 チョ・ヨンウク
主な出演者 イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス、キム・シフ

ストーリー

子供を誘拐した罪で服役中のクムジャ(イ・ヨンエ)は、囚人の悩みを聞いては、その悩みを解決していた。やがてクムジャは囚人の中から自然に「親切なクムジャさん」と呼ばれるようになる。

SHIN様の一言

ホラー映画の場合、ありがちなのが、怖さに演出が偏ってしまうということ。韓国モノは特にその傾向が強い気がする。

しかしこの作品では怖さの中に「ストーリー」が感じられた。1本の中に起承転結が明確に盛り込まれていた印象が強い。ホラー映画では置き忘れられがちな常識がしっかり行われたことは称賛に値する。


プルーフ・オブ・マイ・ライフ

製作国・地域 アメリカ
上映時間 103分
監督 ジョン・マッデン
脚本 デヴィッド・オーバーン、レベッカ・ミラー
音楽 スティーヴン・ウォーベック
主な出演者 グウィネス・パルトロー、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス、ダニー・マッカーシー

ストーリー

キャサリン(グウィネス・パルトロウ)は天才数学者の父(アンソニー・ホプキンス)を亡くし、失意の底にいた。

そんな時父の教え子のハル(ジェイク・ギレンホール)が、遺されたノートを見に訪ねて来る。

SHIN様の一言

人生で必ず訪れる”永遠の別れ”。その様を豪華キャストで送った作品である。

実は主演のグウィネス・パルトローは、前年に実父を亡くしている。悲しみに暮れた彼女の演技は、案外本心からきたものだったのかも知れない。


プライドと偏見

製作国・地域 イギリス
上映時間 127分
監督 ジョー・ライト
原作 ジェーン・オースティン
脚本 デボラ・モガー
音楽 ダリオ・マリアネッリ
主な出演者 キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレシン、ロザムンド・パイク

ストーリー

18世紀末、女には相続権がなくイギリスの田舎町に住むベネット家の母親は、5人の娘たちの行く末を心配していた。

そんなある日、近所の豪邸に大金持ちで独身男性のビングリー(サイモン・ウッズ)が引っ越してきた。

SHIN様の一言

イギリスの田園を舞台に繰り広げられるラヴ・ストーリー。壮大な自然を背景に熱演が披露された。

実は「ブリジット・ジョーンズの日記」の小説版が基になっているとのこと。監督も原作も脚本も異なる人物なので意外だったが、言われてみれば作風は似ていたかも知れない。


博士の愛した数式

製作国・地域 日本
上映時間 117分
監督 小泉堯史
原作 小川洋子
脚本 小泉堯史
音楽 加古隆
主な出演者 寺尾聰、深津絵里、齋藤隆成、吉岡秀隆、浅丘ルリ子

ストーリー

若いシングルマザーの家政婦(深津絵里)が、事故で記憶が80分しかもたない数学博士(寺尾聰)のもとへ派遣される。

彼の純情で温かな心に触れた家政婦は、“√ルート”と呼ばれた10歳の息子(齋藤隆成)と共に、博士と心を通わせていく。

SHIN様の一言

記憶喪失という特別な状況を使って物語を構成するよくあるパターン。このようなケースでは製作側がどのように構成するかで映画全体の印象が変わってくる。

この作品の場合は、ハートウォーミングに、特にはコミカルに、そして泣けるシーンも用意してあるという盛り沢山さ。素直に作品の中に入っていけた。


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