映画のページ(2006年6月分)


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トリック劇場版2
タイヨウのうた
バルトの楽園(がくえん)
デイジー
花よりもなほ
ダ・ヴィンチ・コード
LIMIT OF LOVE 海猿
佐賀のがばいばあちゃん

 

トリック劇場版2

製作国・地域 日本
上映時間 111分
監督 堤幸彦
脚本 蒔田光治
音楽 辻陽
主な出演者 仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、片平なぎさ、堀北真希、平岡祐太

ストーリー

青沼(平岡祐太)という青年の依頼を引き受けた上田(阿部寛)と奈緒子(仲間由紀恵)は、行方不明になった青沼の幼なじみの美沙子(堀北真希)という女性を探しに筺神(はこがみ)島へ向かう。しかし、その南海の孤島には恐ろしい霊能力者である筺神佐和子(片平なぎさ)と多くの信者が暮らしていた。

SHIN様の一言

テレビではおなじみの「トリック」の劇場版第2弾。相変わらずクスっとくるようなコミカルなシーンを生と死の瀬戸際で描くからたまらない。

これで最終作とのことだが、正直もったいない。ファンのリクエストがあれば、いつか第3弾もあるかも…。


タイヨウのうた

製作国・地域 日本
上映時間 119分
監督 小泉徳宏
原作 坂東賢治
脚本 坂東賢治
音楽 YUI、椎名KAY太
主な出演者 YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷五朗、通山愛里、田中聡元

ストーリー

太陽の光にあたれない“XP(色素性乾皮症)”という病気の薫(YUI)は、学校にも通えず、唯一の生きがいは夜の駅前広場で路上ライブをすることだった。そんなある日、彼女は孝治(塚本高史)という青年と出会い、急速に親しくなっていく。

しかし、孝治に病気のことを知られてしまった薫は、初恋も歌もあきらめてしまう。

SHIN様の一言

テーマは命の大切さといったところか? 病気という媒体を通して感動を誘うある意味では定番のパターンではあった。

しかしそれがわかっていても泣けるような展開を作ってしまうところに、製作側の技量を見た思い。作品も歌も最高の出来栄えではないだろうか?


バルトの楽園(がくえん)

製作国・地域 日本
上映時間 134分
監督 出目昌伸
脚本 古田求
音楽 池辺晋一郎
主な出演者 松平健、ブルーノ・ガンツ、高島礼子、阿部寛、國村隼、大後寿々花、板東英二

ストーリー

1914年、第一次世界大戦での戦いに敗れたドイツ兵4700人が捕虜として日本に送還され、各地にある収容所に振り分けられた。捕虜たちは過酷な収容所生活に不安を募らせるが、徳島県鳴門市にある板東俘虜収容所では、所長の松江豊寿(松平健)の指導の下、地元民と捕虜との融和を図るため、捕虜たちに寛容な待遇を施していた。

SHIN様の一言

第一次世界大戦中の徳島県鳴門市の板東俘虜収容所で起きた実話を基に描いた感動ドラマ。「ドイツ」と「会津藩」という2者から見た敗北の様を秀逸に描いてあった。

ラストシーンの第九のシーンは圧巻。大団円を絵に描いたような作りで、それまでの経過の描写も見事だった。


デイジー

製作国・地域 韓国
上映時間 125分
監督 アンドリュー・ラウ
脚本 クァク・ジェヨン
音楽 梅林茂、チャン・クォンウィン
主な出演者 チョン・ジヒョン、チョン・ウソン、イ・ソンジェ、チョン・ホジン、デヴィッド・チャン

ストーリー

アムステルダムで暮らすヘヨン(チョン・ジヒョン)の元に、毎日見知らぬ人からデイジーの花が届く。

ある日街頭で似顔絵を描く彼女の前にジョンウ(イ・ソンジェ)が現れ、彼女は彼こそが待ち焦がれた運命の相手だと確信する。だが実は男は国際警察の捜査官で、彼の追う暗殺者(チョン・ウソン)こそが花の贈り主だった。

SHIN様の一言

恋愛とアクションのコラボレーションとも言うべき作品か? 主人公の3人の奇妙な三角関係は斬新なイメージを与えてくれた。そこには韓国映画独特の過激さ、切なさなどが描かれていた。

映像美も楽しめる作品のはずだが、観終わった後は沈んだ気持ちになった。見た目の良さだけでは補えないほどのネガティブな内容は日本人受けはあまりしないのかも…。


花よりもなほ

製作国・地域 日本
上映時間 127分
監督 是枝裕和
脚本 是枝裕和
音楽 タブラトゥーラ
主な出演者 岡田准一、宮沢りえ、古田新太、浅野忠信、香川照之、國村隼、原田芳雄

ストーリー

仇討ちに藩が賞金を出していた元禄十五年に、田舎侍の宗左衛門(岡田准一)は、父の仇討ちのために江戸に出てくる。

しかし剣の腕がからきし立たない宗左衛門は、貧しいながらも人情味あふれる長屋で暮らす間に、仇討ちをしない人生もあることに気づかされる。宗左衛門は、仇討ちに対して疑問を抱き始めるが…。

SHIN様の一言

江戸時代の東京・深川の長屋を舞台に、田舎侍を主人公に繰り広げられる人情劇。個性溢れる住民たちとの楽しい日常がコミカルに描かれていた。やや暗めの照明が昔風をいい感じに印象付けてくれる。

一見時代劇にありがちな決闘のシーンだが、この作品ではちょっと意外な結末もあった。この映画のテーマは”人情”であることが所以だろう。


ダ・ヴィンチ・コード

製作国・地域 アメリカ
上映時間 150分
監督 ロン・ハワード
原作 ダン・ブラウン
脚本 アキヴァ・ゴールズマン
音楽 ハンス・ジマー
主な出演者 トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナ、ジャン・レノ

ストーリー

ルーヴル美術館の館長の死体が発見され、周りには不可解な暗号が残されていた。暗号の中には館長がその日、会うことになっていたハーヴァード大学のラングドン(トム・ハンクス)の名前が含まれ、疑いを掛けられたラングドンは現場に呼び出されるのだった。

SHIN様の一言

昨年から注目され続け、期待された作品であったが、正直難しすぎて楽しめなかった。日本人にはキリスト教に関する知識がない方が大勢いるため、ストーリー全体を把握しにくいだろう。

何回も観れば違った見方もできるのだろうが、「Simple is best」という言葉もある。映画にはわかりやすさも必要だ。


LIMIT OF LOVE 海猿

製作国・地域 日本
上映時間 117分
監督 羽住英一郎
原作 佐藤秀峰
脚本 福田靖
音楽 佐藤直紀
主な出演者 伊藤英明、加藤あい、佐藤隆太、大塚寧々、吹越満、時任三郎

ストーリー

潜水士として成長した仙崎(伊藤英明)は、鹿児島・第十管区で吉岡(佐藤隆太)たちと任務に就いていた。

ある日、鹿児島沖3キロで乗員・乗客620名を乗せた大型フェリー船座礁の一報を受ける。船内に積まれた車に引火すれば未曾有の大惨事は免れないが、その船には、仙崎の恋人である環菜(加藤あい)も偶然乗り合わせていた。

SHIN様の一言

人気コミック「海猿」の劇場版にして、ドラマ版も含めた最終作という売り文句で上映された作品。最後に相応しい壮絶なスケールで描かれていた。

極限状態でも互いを信じ合う心をも表現しており、その部分を「LIMIT OF LOVE」の言葉に託しているとか。いろいろな意味で”ギリギリ”を見られた最高傑作。


佐賀のがばいばあちゃん

製作国・地域 日本
上映時間 104分
監督 倉内均
原作 島田洋七
脚本 山元清多、島田洋七
音楽 坂田晃一
主な出演者 吉行和子、浅田美代子、鈴木祐真、島田洋八、山本太郎、工藤夕貴

ストーリー

戦後間もない広島に住む明広は、母の元を離れ佐賀にある祖母(吉行和子)の家で暮らすことになった。現役の掃除婦として働く祖母は、古くなった家で一人暮らしをしていた。

広島から到着したばかりの明広を迎えた祖母は、長旅への労いもなく離れの小屋に連れていき、明日から自分でご飯を炊くようにと火吹き竹を手渡すのだった。

SHIN様の一言

島田洋七の少年時代の体験を基にした小説を映画化したもの。戦後間もない頃の話だけに異次元の感がよく描かれていた。

ストーリーは最高に面白かったが、それだけに上映されている映画館が少ないこと、そしてされていても上映期間が短いことが不満。試写会では大変な行列ができていたのだから、興行収入も増えそうなものだが…。


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