映画のページ(2005年5月分)
監督 | 石井隆 |
原作 | 団鬼六 |
脚本 | 石井隆 |
音楽 | 安川午朗 |
主な出演者 | 杉本彩、遠藤憲一、不二子、荒井美恵子、伊藤洋三郎、品川徹、宍戸錠 |
ストーリー
美術評論家の遠山隆義(宍戸錠)は、画壇の老大家・及川(品川徹)から、妻・静子(杉本彩)を想像して描いたという春画を見せられた上に、若く美しい妻を持ちながら、やり残したことはないのかと問われて動揺する。
ほどなくして及川が急逝し、遠山は、及川のかつての弟子で、パリに住む不遇の若手画家・池上亮輔(遠藤憲一)への援助を続けるべきかどうかの判断を静子に委ねる。早速、パリに赴いた静子に池上は、モデルになってくれればいい絵が描けると口説くのだった…。
SHIN様の一言
R-18指定。この作品のテーマである「狂気の愛」。それをSMという形で表現した異色中の異色の作品。
前回作の2004年版「花と蛇」で限界を超えたはずの杉本彩の更なる脱ぎっぷり。そして、縛られっぷりは、あまりの凄さに絶句したほど。まさに身体を張って演技(?)した作品と言えそうだ。
監督 | マイク・ニコルズ |
脚本 | パトリック・マーバー |
音楽 | モリッシー |
主な出演者 | ジュリア・ロバーツ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、クライヴ・オーウェン、コリン・スティントン |
ストーリー
ダン(ジュード・ロウ)は街で偶然出会ったアリス(ナタリー・ポートマン)と恋に落ち、同棲(どうせい)を始めるが、フォトグラファーのアンナ(ジュリア・ロバーツ)に一目惚れしてしまう。
しかし、それぞれの想いは擦れ違っていき…。
SHIN様の一言
「カラダを重ねるたびに、唇が嘘を重ねる」という色っぽい売り文句に釣られて観たこの映画。2組のカップルの恋愛模様を表現するのはありがちなパターンだが、タイトルほど嘘をついていたのだろうか?
それはさておき、「closer(クローサー)」とは、より近くにという意味らしい。近づこうとしたり、離れようとしたりの微妙な心理描写がなされていた。
監督 | ブラッド・シルバーリング |
原作 | レモニー・スニケット |
脚本 | ロバート・ゴードン |
音楽 | トーマス・ニューマン |
主な出演者 | ジム・キャリー、メリル・ストリープ、エミリー・ブラウニング、リーアム・エイケン、カラ・ホフマン |
ストーリー
火事で自宅が全焼し、両親を亡くしたヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)ら3姉弟妹。彼らは遠い親戚のオラフ伯爵(メリル・ストリープ)のもとに預けられる。
しかし、莫大な遺産にしか興味のない伯爵に殺されそうになる。3人は力を合わせて伯爵に立ち向かう。
SHIN様の一言
大変わかりやすいストーリー、構図の作品。単純だが、そのシンプルが逆に新鮮だった。
「名探偵ポアロ」で言えば、ポアロとモリアーティー教授くらいはっきりとしたキャラクターの設定。シンプルに、かつわかりやすく作れば、いい作品になるという典型。
監督 | ジョン・ポルソン |
脚本 | アリ・シュロスバーグ |
音楽 | ジョン・オットマン |
主な出演者 | ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン、エリザベス・シュー、エイミー・アーヴィング |
ストーリー
母親の自殺で心に傷を負った9歳のエミリー(ダコタ・ファニング)が、心理学者の父親デビッド(ロバート・デ・ニーロ)と郊外の屋敷に引っ越す。
しかし、エミリーはデビッドには見えない“友達”がいると言い出し、次々と奇妙な出来事が起こる。
SHIN様の一言
名俳優ロバート・デ・ニーロと名子役ロバート・デ・ニーロの共演で話題を呼んだ作品。
期待して観に行ったが、残念ながらそれ以外に特筆すべきことはなかったように思う。「コックリさん」の時も触れたが、やはり怖さを追及するとストーリーがおろそかになりがち。作り手の側としては精一杯作っているのだろうが、案外鬼門なのかも知れない。
監督 | 本広克行 |
脚本 | 十川誠志 |
音楽 | 松本晃彦 |
主な出演者 | ユースケ・サンタマリア、水野美紀、寺島進、小泉孝太郎、高杉亘、松重豊 |
ストーリー
'04年クリスマス・イブ、雪乃(水野美紀)とデートするはずだった警視庁交渉課準備室課長の真下(ユースケ・サンタマリア)。しかし、地下鉄の最新実験車両がジャックされた事件に当てられてしまう。
犯人は交渉人として警視庁交渉課準備室課長の真下を指名。真下はその真意を探りながら捜査を進めるが、巧妙な手口に混乱していく。
SHIN様の一言
「踊る大捜査線」のシリーズで脇役にスポットを当てた第1作目。主人公はユースケ・サンタマリア演じる真下正義だ。
人気作だけあって作りは相変わらず面白い。大笑いするシーンこそないが、クスッとくる笑いを誘う場面はいくらかあった。ストーリーも申し分なく、次回作にも期待が懸かる。
監督 | ムトウユージ |
原作 | 臼井儀人 |
脚本 | ムトウユージ、きむらひでふみ |
主な声優 | 矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ |
ストーリー
しんのすけの前に謎のヒーロー、ミライマンが現われた。彼が言うには“未来に行き、怪獣を倒さなければ、3分後の現実にその怪獣が現れる”という。
野原家の面々は、しかたなく3分後の世界へ行き、ヒーローに変身し、怪獣を倒していくのだが…。
SHIN様の一言
アニメ「クレヨンしんちゃん」のシリーズも遂に13作目に突入した。
テレビではもちろん日常的な所をネタに入っていくのだが、映画ではそこから冒険へと発展していくのが定説。この作品では都会に怪獣が現れるという子供向けの設定を試みているのがよい。単なる非日常ではなく、この映画を観る年齢層を考慮した作りになっているのが大変良かったと思う。
監督 | キム・ジウン |
脚本 | キム・ジウン |
音楽 | ピーチ・プレゼンツ |
主な出演者 | イ・ビョンホン、キム・ヨンチョル、シン・ミナ、キム・レハ、ファン・ジョンミン |
ストーリー
カン(キム・ヨンチョル)の経営するホテルの総マネージャーを務めるソヌ(イ・ビョンホン)は、裏の世界の住人に一目置かれる存在でもある。
ソヌはカンの命令でヒス(シン・ミナ)という女性の監視を頼まれ、彼女の浮気調査をすることになる。しかし、それによってソヌは破滅への道を歩き出すことになる。
SHIN様の一言
韓国の人気俳優イ・ビョンホン主演の作品。銃撃戦・アクションシーンなどは痛快でファンにはたまらない。
ただ一つ気になったのがタイトル。この映画はソヌの破滅を描いている映画であり、「甘い人生」には程遠い。日韓の考え方の違いなんだろうが、もう少し何とかならなかったものだろうか?